2009年7月7日火曜日

NPO生きがい大阪会報への投稿

NPO 生きがい大阪の会報(2009年7月1日)へ、マイノートについて投稿しましたので、ご紹介します。





よりよい人生のために・・・・・・マイノートを出版しました。

   三津井博昭

昨年11月、突然母が90歳で亡くなった。 文字通りピンピンコロリの大往生であり、

本人もずっと口にしていた理想の逝き方であった。

ここ数年、だんだん衰弱してゆく父の介護をしながら、一人で果敢に生き、必ず父を見送ってからあの世へ行くのだといい続けてきた人だったので、父より先に逝ったのは無念だったかも知れない。

さて、残された家族はたちまち後始末に困ることになった。こどもの頃からの友人は一体誰でどこにいるのか、謡曲仲間は誰、逝去を知らせなければいけない人は?

預金通帳は、印鑑は・・・・などなど一人住まいが長かったため、分からないことだらけだ。生い立ちの話は折に触れ聞いていたはずだが、系統だてて整理したこともない。

お墓も先祖代々墓地に埋葬をしてよいのか、確か、そこには入りたくないようなことも

言っていたけど・・・

すべては後の祭りで、彼女の人生の想いは閉じられたまま、後始末は後に残された我々に委ねられ、そして我々の脳裏から徐々に消えてゆくことになる。

マイノートは、平均余命が長くなり、歳をとっていずれは誰かのお世話になることが避けられないこのご時世、自分が生きてきた人生の軌跡を文字にしておくことで、介護する人達に自分を理解してもらえるハンドブックとして作成した。

特別養護老人ホームであれ、有料老人ホームあるいは居宅介護のヘルパーさんであれ、介護サービスを提供する人にとって、その人の生き方、好き嫌い、友人関係、残りの人生で大切だと思うことなどが分かれば、よりその人にぴったり寄り添った介護が出来ると言われている。

人生の半ばを過ぎ、白秋期に入れ ば、残された人生を尊厳をもって、無理強いされないで、のびのびと自由に過ごしたいと思う。その思いをお世話になる方にちゃんと伝えることがとても大切 だ。 さらに、自分の長い人生を語り、心残りや、後に残される家族への伝言を伝えることが英語言うところのsurvived byの真意であろう。

マイノートの構成は、自分の人生史を語る部分と、人生を閉じるにあたって伝言として伝えたいことの記述から成り立つ。記入に際して必要な知識や情報を豆知識や参考資料として解説してあるので、少しづつ学びながら作り上げることが可能である。

特に伝言の部分(相続など)は状況や時間の経過により、記入内容を変更したいケースも出てくるので、その場合はブログから必要なページのみを印刷して取り出せるようにする計画です。 マイノートご希望の方は三津井までご要求ください、1部500円です。

より詳しい内容は http://fukushiikigai.blogspot.com/2009/05/blog-post.html をご参照ください。

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